離乳前の乳用子牛における、消化管内での細菌コミュニティの動態
著者 Juliana Dias, Marcos Inácio Marcondes, Shirley Motta de Souza, Barbara Cardoso da Mata e Silva, Melline Fontes Noronha, Rafael Tassinari Resende, Fernanda Samarini Machado, Hilário Cuquetto Mantovani, Kimberly A. Dill-McFarland, Garret Suen
公開日 23/02/2018
この研究では次世代シークエンスを用いて、子牛の成長に沿った4段階において、4つの腸管部位の細菌コミュニティの変化を調べています。この解析では、ルーメン、空腸、盲腸、結腸内にまたがって、共通の微生物群が複数存在していることが示されました。しかしそれらの存在量は、消化管部位や 日齢によって異なることが明らかになりました。これらのデータは、子牛の消化管内では、細菌の定着が早期に連続して定着していくという考え方を証明するものとなりました。また同時に、離乳前の子牛における消化管内マイクロバイオータ用語集View allマイクロバイオータ
マイクロバイオータは、特定環境に生息する微生物生態系全体(細菌、酵母、真菌、ウイルス)を指します。腸内マイクロバイオータは、かつて腸内フローラとも呼ばれていました。の一時的な動態についての知見を得ることが出来ました。
著者 Eóin O'Hara, Rahat Zaheer, Sara Andrés-Lasheras, Tim A McAllister, Robert J Gruninger
本研究では飼料中にタイロシンを給与した肉牛を用いて、肝膿瘍の膿内および膿の内壁組織に付着している細菌群を解析しています。 読む著者 Hugo F. Monteiro, Caio C. Figueiredo, Bruna Mion, José Eduardo P. Santos, Rafael S. Bisinotto, Francisco Peñagaricano, Eduardo S. Ribeiro, Mariana N. Marinho, Roney Zimpel, Ana Carolina da Silva, Adeoye Oyebade, Richard R. Lobo, Wilson M. Coelho Jr, Phillip M. G. Peixoto, Maria B. Ugarte Marin, Sebastian G. Umaña-Sedó, Tomás D. G. Rojas, Modesto Elvir-Hernandez, Flávio S. Schenkel, Bart C. Weimer, C. Titus Brown, Ermias Kebreab & Fábio S. Lima
この研究では人工知能(AI)を用いた解析によって、ルーメンマイクロバイオームは余剰飼料摂取量(RFI)に影響を与える主要因であり、RFIのばらつきの原因の36%はその構成にあることを明らかにしました。 読む著者 Behzad Khorrami , Parisa Kheirandish , Qendrim Zebeli , Ezequias Castillo-Lopez
この試験では、でんぷん摂取量が増加するにつれて糞便pHが大きく低下することが明らかになりました。 読む著者 Yuka MAEDA, Keiko NISHIMURA, Yoshimi NAKATAKE, Fuminori TERADA and Shiro KUSHIBIKI
この研究では、暑熱環境が黒毛和種肥育牛の飼料摂取量、発育および血液成分、暑熱環境下における飼料消化性について検討しています。 読む著者 Yo-Han Kim, Rie Nagata, Natsuki Ohtani, Toshihiro Ichijo, Kentaro Ikuta, and Shigeru Sato
この研究ではルーメンpHの日内変動を調べることによって、離乳期子牛への乾草の給与が亜急性アシドーシスを緩和することを示しました。 読む著者 Karen A. Beauchemin, Emilio M. Ungerfeld, Adibe L. Abdalla, Clementina Alvarez, Claudia Arndt, Philippe Becquet, Chaouki Benchaar, Alexandre Berndt, Rogerio M. Mauricio, Tim A. McAllister, Walter Oyhantçabal, Saheed A. Salami, Laurence Shalloo, Yan Sun, Juan Tricarico, Aimable Uwizeye, Camillo De Camillis, Martial Bernoux, Timothy Robinson, Ermias Kebreab,
消化管由来のメタンを削減するための、様々な戦略が調べられています。例として、生産性の向上、飼料調整、ルーメン発酵調節、低メタン産生動物の選抜などが挙げられます。このレビューでは、腸管由来のメタンを削減するための現在の状況について議論し、解析しています。 読む著者 J. Laporta, F.C. Ferreira, V. Ouellet, B. Dado-Senn, A.K. Almeida, A. De Vries, G.E. Dahl
妊娠後期の暑熱ストレスの影響は、少なくとも孫世代にまで引き継がれます。本研究によって、自身とその子孫の乳量損失を避けるために、乾乳中の暑熱ストレスを軽減する必要があることが定量化されました。 読む著者 N. J. Urie, J. E. Lombard, C. B. Shivley, C. A. Kopral, A. E. Adams, T. J. Earleywine, J. D. Olson, and F. B. Garry
乳用子牛の罹患率と死亡率に関係がある要因についてまとめてある重要な文献です。これらの情報に詳しくない場合は、ぜひ読んでみることをお勧めいたします。 読む著者 Melanie Schären, Kerstin Kiri, Susanne Riede, Mark Gardener, Ulrich Meyer, Jürgen Hummel, Tim Urich, Gerhard Breves, and Sven Dänicke
TMR飼料から放牧飼料への移行の影響は、ルーメン古細菌と細菌にも反映されるのではないかという仮定が立てられました。この研究では、古細菌と真菌が飼料の変化にどのような影響を受けるのかを調査しました。 読む著者 Yo-Han KIM, Noriyuki TOJI, Keiichiro KIZAKI, Kei TAKEMURA, Shiro KUSHIBIKI, Shigeru SATO
2019年に報告されたこの論文の著者らは、スターターのみを与えた子牛では、離乳後3週間時点のToll様受容体4によるシグナル伝達経路が活性化された一方、スターターと粗飼料を併給した場合には24時間平均ルーメンpHが高くなることを発見しました。スターターのみを与えた子牛ではルーメン上皮でのコレステロールの合成が低下した一方で、スターターと粗飼料を併給した場合にはエネルギー状態が高くなりました。 読む著者 X. Song, P. P. J. van der Tol, P. W. G. Groot Koerkamp, and E. A. M. Bokkers
この研究では、乳牛の反芻胃(第一胃と第二胃)の運動性を、自動で遠隔解析するための、低コストの3D視覚システムを実演しました。この自動測定は、手動解析と同等の結果を示しました。従来の手法と異なり、この自動測定は非侵襲的で牛にストレスを与えません。 読む著者 Robert D. Stewart, Marc D. Auffret, Amanda Warr, Alan W. Walker, Rainer Roehe, Mick Watson
本研究では、イルミナシーケンスやナノポアシーケンスによって得られた6.5テラバイトより多くのデータを用いて、包括的な解析を行いました。 読む